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どうも!引き続きPush6700の映画評のサイトを見ていただき、ありがとうございました。

このページでは特別編として、女優さんが魅力的だと思う映画を集めてみようかと思っています。

一度書いたレビューに、女優さんが魅力的だと思ったポイントを書き足してみます。

あくまで個人的な好みですので、反対意見があるかもしれませんが、こういう人もいるんだな程度に流していただくようお願いいたします。

このページを見ている方ならご存じかと思いますが、他にもDVD・TVで見た映画名作だと思う洋画名作だと思う日本映画駄作だと思う映画、というページがあります。

どのページも空気を読まず、書きたいことのみ書いているものなので、参考になるかどうかわかりませんが、少しでも共感していただければ幸いです。

Push6700の映画評/女優さんが魅力的だと思う映画

シン・仮面ライダー  浜辺美波(緑川ルリ子)

すごく期待していたけれど、思っていたのと違っていた。
違っていても面白ければいいんだけど、そういうわけでもなかった。
なんか仮面ライダーがかっこ悪い。
仮面ライダーはかっこよさが全てなのにかっこ悪いのではしょうがない。
ピンチになってもいいけど、強さを演出するためのものくらいな感じで、強さを強調して重ねていってもらわないとよくない。
それから悩んだり苦しんだりというのもよくない。
あまり自分の周りのことで悩んだり苦しんだりしないでほしかった。
もう最後の方は浜辺美波さんを守るためだけに戦っているみたいになっていた。
気持ちはわかるけど、守るのは浜辺美波じゃなくて地球の平和だと思う。
女性一人を守るためだけのヒーローなんていらない。



でも浜辺美波さんはよかった。
役の内容は改造人間かなんだかよくわからない役で、弱いくせになんで一人でショッカーにつっかかっていくのかよくわからなかったけれど、キャラはよかった。
浜辺さんは『咲 阿知賀編』の頃から思っていたけど、笑ったり泣いたりしない方がいい。
ひたすらツンケンしている方がいいと思う。
浜辺さんはいろんな役をやっていて、個人的にもいろいろ見てきたけど、『咲 阿知賀編』の宮永照みたいな役はなかったような気がする。
イメージが悪くなってCMの仕事も来なくなるかもしれないけど、また宮永照みたいなキャラの役を見れてよかった。


キャリー  クロエ・グレース・モレッツ(キャリー・ホワイト)



このリメイク版は、いろんな人が書いているけど、主人公キャリーがクロエでは、可愛いすぎるような気がする。
どう見ても、出演者の中で一番可愛いので、主人公キャリーの役ではおかしい。
監督が女性なので、女性ならではの視点で作っているのはよいとは思うけれど、クロエが可愛すぎてよくないのはわからなかったのかもしれない。
可愛すぎると、すべてよくなってしまうので、怖くなくなる。
生理のシーンだって、女性が見たらすごく恥ずかしいことなのかもしれないけど、男性が見たら別に恥ずかしくない。
ネットに流されたとしても、お宝映像になるかもしれない。
ブサイクな人だとさすがに気持ち悪い感じになるけど、クロエだったら逆に「なんて純粋で可愛い子なのだ、萌える。」となりそう。
お母さん役のジュリアン・ムーアも綺麗すぎる。
これでは「キャリー」のリメイクというよりも、以前のNHK朝ドラ「あまちゃん」の中の劇中映画「潮騒のメロディー」に近い感じ。
日本人で例えると、キャリーを能年怜奈さんがやっていて、母親役を薬師丸ひろ子さんがやっているようなもの。
これではまったく怖くない、むしろ笑えるかもしれない。
でも、正統派アイドル映画として見れば、かなりレベル高いと思う。
<追記>この人の映画はしばらく見ていなかったけど、最近出演していた『トムとジェリー』を見たらやっぱり異様に可愛かった。これだけ可愛いと、普通の映画出るとおかしなことになる。この人はちょっと軽い感じのアイドル映画っぽいものの方が似合うと思う。


寄生獣  橋本愛(村野里美)



ところどころ原作を端折ったり変えたりしているけれど、原作の名シーンや名台詞は残らず入っているし、全体的によくまとまっていて、面白かった。
全編VFXだらけと言っていいくらいの映画だったけど、まったく違和感はなかった。
特にミギーのところは、CG的な感じがすごく出そうなところだったけれども、影や何かでうまく処理していて、CGっぽさを消していた。
結構グロいシーンもあるけれど、グロいシーンもそんなにグロく見えないように対応している。
出演者は、原作のキャラクターのイメージとはだいぶ違うけれども、演技うまい人ばかりで、特に気にならなかった。
中でも橋本愛さん(村野里美役)がよかった。
いつも同じ感じだけれど、自然体で、演技に見えない。

<追記>橋本愛さんはなぜかしばらくテレビで見かけなかったけど、NHK大河ドラマ『西郷どん』と『いだてん』に出演して、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』で、渋沢栄一の妻千代役を好演して復活した感じがする。

寄生獣 完結編  深津絵里(田宮良子)



前作もよくできていたけど、本作はそれ以上のできだった。
普通このパターンだと、前編がまあまあで、後編がボロボロになるパターンが多い。(ちなみに3部作だと、一作目普通、二作目ボロボロ、三作目惰性になることが多い)
まったく原作のイメージを崩さず、最後のところまで、キッチリ実写化しているところがすごい。
当然、原作に織り込まれているかなり深いテーマや台詞も、全て入っている。
こんな映画見たことない。
ちょっとだけ端折ったり、変えたりしているけれど、イメージはまったく崩していない。
最強の寄生生物後藤との対決のところが、「ターミネーター」風の演出になっていて、逆によくなっているかもしれない。
中でも、深津絵里さんの演じていた田宮良子が最高だった。
すごい怪演でキャラクターを作っていて、感動した。
この作品だけで終わりにするのは非常に惜しい。
映画でもテレビでもいいから、「田宮良子ビギニング」みたいなスピンオフ物を作ってほしいと思った。

<追記>深津絵里さんもなぜかしばらく見かけなかったけど、こちらも2021年から始まったNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のヒロイン役で復活して驚いた。朝ドラのヒロインは若手女優さんがやるものだと思っていたのでインパクトが強かった。


恋は雨上がりのように  小松菜奈(橘あきら) 

原作は読んでいないけど、青年誌に連載されているものらしいので、少女マンガをおっさん向けに構成し直したものだと思う。
少女マンガのパターンは好きだけど、そのまま少女向けにされると、おっさんは入っていけなくなる。
おっさんが出てくることもあるけど、すごくかっこいいおっさんで、こんなおっさんいないよみたいなキャラになる。

少女マンガパターンだと舞台は高校、主人公は地味な子なんだけどかっこよくていい感じの仲間がいて、恋の相手は学校で一番のイケメンになる。
これだとおっさんが入っていくのは非常に困難。
個人的なことを言わしてもらうと、自分の高校時代はそんなにいいものではなかったし、もちろん学校で一番のイケメンでもなく、もてないニ軍系の地味な高校生だったので、高校時代だったとしても苦しいと思う。
そこでこのパターンを一部変えて、恋の相手をバツイチ子持ちのさえないファミレス店長にして、高校生ではあるけれど舞台は学校よりも主にバイト先のファミレス、主人公は地味ではないけれどいろいろ傷ついている女の子になっている。
おっさん向けではあるけれども、かっこよくていい感じの仲間達はそのままなので、女性でもそこそこ楽しめそうな気がした。



出演者ではやっぱりバツイチ子持ちのさえないファミレス店長のところが一番重要だと思った。
ここが斎藤工さんみたいな人になると、なんだかなあ〜という感じになるんだけど、ここはしっかり大泉洋さんになっているところがいい。
かっこいいようなかっこわるいような微妙な感じということになると、やっぱり大泉さんしかいないような気がする。
完全に大泉さんに感情移入して見ることができた。
主人公の高校生の女の子はかわいければ誰でもいいような気がするけれど、小松菜奈さんでよかったような気がする。
死んだ目をしていて、かわいいのだけれども地味な感じがいい。
小松さんが出演している映画はたくさん見ているけれど、全く記憶にない。
この人は前に出てこないから作品を壊さない。
元アイドルの人とか、若手の有名どころの女優さんでは、でっぱりすぎてよくなかったと思う。
元アイドルといえば、最後の最後に元エビ中の廣田あいかさんが出てくるんだけど、最後に出すところがうまいと思った。
最初に出したいところだと思うけど、それだとインパクトが強すぎてよくなかったと思う。

さえないおっさんと少女の恋愛物ってありそうでないけれど、ガチでいかなければ、本当に爽やかでピュアな物語になると思う。
おばさんと少年ではどうしてもドロドロ感が拭えないし、はやりのおっさんどうしの恋愛もちょっとおっさんにはきつい。
おっさんと少女の恋愛映画みたいなものをもっと作ってほしいような気がした。

ぼくは明日、昨日の君とデートする  小松菜奈(福寿愛美)  

『恋は雨上がりのように』見て、この人いいかも?と思って出演作をいろいろ見てみた。
『恋は雨上がりのように』見る前に見ていた出演作は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』山岸由花子、『沈黙ーサイレンスー』モニカ、『デストラクション・ベイビーズ』那奈、『バクマン』亜豆美保、『予告犯』 楓、の5本。
ノーチェックだったせいか、全く印象に残っていない。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』山岸由花子役で出ていたのを少し覚えているくらい。
『バクマン』なんてメインのヒロイン役だったのに、他のところばかり見ていて、全く小松さん見ていなかった。
普通若手女優さんは可愛いから目立つし、それにも増してどんどん必要以上に前に出てくるタイプの人ばかりだから、これだけ見て印象に残らない人は珍しい。
なぜか考えてみたら、小松さんの容姿かな?と思った。
可愛いんだけど、どこか地味で派手さがない。
失礼だけど死んだ魚みたいな目をしているせいかもしれない。
でもそこが逆に武器になっているような気がする。
映画に可愛い女優さんが出てくると、こんな可愛い子いないよ、という感じでフィクション感が強くなる。
ファンタジー系の映画等で、そういう方がいいのもあるからなんとも言えないけど、可愛くてそういうフィクション感を感じさせないのが逆にすごいと思った。



『恋は雨上がりのように』見てから小松さん目当てで、『坂道のアポロン』 迎律子、『ぼくは明日、昨日の君とデートする』福寿愛美 、『溺れるナイフ』 望月夏芽、『黒崎くんの言いなりになんてならない』赤羽由宇、『近キョリ恋愛』 枢木ゆに、『渇き』加奈子、の6本見た。
中でもよかったのはネットの評価も高いけど、『ぼくは明日、昨日の君とデートする』福寿愛美。
この映画はネタバレしてしまうと非常によくない感じの映画なので内容は書かないけど、デートシーンが最高だった。
デートシーンて、簡単そうだけど割と難しいような気がする。
特に目的のないデートシーンは、見る方も、演技する方も、いろいろな抵抗感があって、たいがい変な感じになる。
相手役の福士さんは正にそんな感じなんだけど、小松さんは全くなくて、彼女にしか見えない。
これは演技というよりも、容姿からくる雰囲気と、どういう人生送ってきたのか知らないけど、かなりの男慣れのなせる技だと思った。

映画とは関係ないけど、ユーチューブで、小松さんが銀シャリのメガネかけてる方と結婚すると言って、相方をだますというドッキリ企画を見た。
相方は最初すごく疑っているんだけど、小松さんの演技にすっかり騙されて、後半は120%信じていた。
演技がうまいというよりも、全く抵抗感なく腕を組んだり、しなだれかかったり、膝の上に乗ったりしているのがすごかった。
銀シャリのメガネかけている方は、すごく変な顔をしていたので、そっちを見ればドッキリとわかるんだけど、小松さんだけ見ていたら、知っていても騙されそうな感じだった。
バラエティーで、銀シャリとのドッキリ企画であれなら、ある意味無敵だと思った。


斉木楠雄のΨ難  橋本環奈(照橋心美)

原作読んでいるけど、原作は1話完結のギャグマンガ。
原作のいろいろある話やギャグを多少設定を変えながらうまく学校行事の文化祭の中でまとめていた。
だけど、いろいろな話の寄せ集めなので、ストーリー的なものが弱くなってしまっていたのが残念かな?
ギャグは原作のものがほとんどで、福田監督のオリジナルのものはあまり入っていなかった。
福田監督の映画によく出ている二人、ムロツヨシさんは主人公の斉木との絡みはないし、佐藤二朗さんもちょっと顔を見せた程度だった。
福田監督だから、そこそこ面白くてはずしてはいないけど、前作の『銀魂』みたいに作品に入れ込んで作っている感じではなかった。



今回は橋本環奈さん頼みで、主役といってもいいくらいだった。
正直映画見ながら「おっふ」と何度も言ってしまった。
『銀魂』の神楽もよかったけど、この映画の照橋心美の方がいい。
容姿に自信がありすぎて、ものすごい空振りを繰り返してもまったくめげないキャラなんだけど、役にピッタリだった。
この作品の照橋心美はものすごくデフォルメされたマンガのキャラなんだけど、橋本環奈さんのようなアイドル的な人は通常もこれでいいと思った。
アイドルは本来いろいろなテクニックや方法を使って、ファンからなるべくたくさんの「おっふ」をとるのが仕事だと思う。
天然が一番最強だけれど、そうでないならわざとでもいい。
わざとらしくても、見てるは方はちゃんと仕事していてえらいと思うだけで別になんとも思わない。
ネタとして使ってもいいし、どうにでも逃げられる。
この作品では主にネタとして使っているけど、橋本環奈さんが演じることによって、すごく考えさせられて、なおかつ好ましい感じになっていた。
<追記>
橋本環奈さんは顔はきれいなんだけど、声が特徴的で、背が低くてちんちくりんな感じがするので、よけいなお世話だけれど、普通の若い女優さんがよくやる少女マンガ原作の恋愛物よりも、福田組の映画みたいなコメディーやっている方が合っているような気がした。


今夜、ロマンス劇場で 綾瀬はるか(美雪)  

いいと思う。なんとなく面白そうだと思って見に行った映画だったけど、大当たりだった。
このレベルの映画はあまりないと思う。名作レベルです。
とにかく綾瀬はるかさんがよかった。
前から思っていたけど、綾瀬さんはラブコメやらしたら、日本で一番の女優さんだと思う。
和製キャメロン・ディアスと言っていいかもしれない。
もう綾瀬さん見ているだけで、お腹いっぱいという感じ。
演技うまいし、面白い、そしてかわいい。
衣装もどうやって調達したのか映画では説明がなかったけど、きれいで高級な物を、とっかえひっかえ着ていた。
綾瀬さんの映画では『ひみつのアッコちゃん』が好きだったけど、その感じも入っていた。
ただちょっと笑いは少な目、でもすごく感動する映画だった。
綾瀬さんもう30才くらいかな?絶対無理だけれど、できればこの映画みたいに年をとらないで、このままずっと永遠にやってほしいような気がした。
男性は皆この映画の最初のところの坂口健太郎さん状態になると思う。



あと思ったのは、この映画、いろいろな要素を入れていて、映画ファンだったら、必ず引っ掛けられ、釣り上げられてしまうと思う。
私の場合、まず思ったのは、映画ではないけれど、TVドラマの乃木坂46西野七瀬さん主演『電影少女』。
スクリーンから出てくるところで『電影少女』かよ?と思ってしまった。
劇中映画の内容は『オズの魔法使い』っぽい。
お姫様が出てくるので、ディズニー映画『魔法にかけられて』も思い出した。
あと見ようによっては、ウディ・アレンの『カイロの紫のバラ』やオードリーヘップバーンの『ローマの休日』なども思い出すかもしれない。
スクリーンから出てきた後は昭和30年代の日本で『三丁目の夕日』の世界。
映画の撮影所でのドタバタや北村一輝さんを見ていたら『蒲田行進曲』を思い出した。
それから賑やかだったけれど、だんだんテレビに押され、寂れてていく映画館はどう見ても『ニューシネマパラダイス』だった。
それからこの映画の公開直後に亡くなった出演者の加藤剛さん。
見てるとどうしても『砂の器』思い出して、頭の中でテーマ曲の『宿命』が聞こえてきて泣けた。
たぶん意識してその辺を入れているファンタジーで、多少ツッコミどころもあるけれど、とてもよくまとまっているので、あまり気にならなかった。
でも、往年の名作で網を張り、引っ張りこむやり方って『君の名は。』と同じでは・・・?
もしかしたら『君の名は。』の進化型なのかもしれない。
<追記>
綾瀬はるかさんは、どんな役でもできそうな女優さんだけど、やっぱりファンタジーやコメディー系の恋愛映画が合っていると思う。
コメディー系の恋愛映画、いわゆるラブコメの『ひみつのアッコちゃん』もよかったけれど、中身は小学生という設定だったので、魅力度だとこの映画の方が上だと思う。
映像もきれいだったし、容姿はもちろんだけど、衣装も美しかった。


俺物語!! 永野芽郁(大和凛子) 

すごく面白いし、たいへん感動した。原作の面白さを超えていた。
原作を超えるような映画はめったにない。
知らなかったけど、この映画の監督は『鈴木先生』の河合勇人監督。
『鈴木先生』も合わせて考えると、河合監督のセンスと才能のたまものと言えるかもしれない。
この映画見て驚いたのは、『変態仮面』の鈴木亮平さんの”猛男”再現度も驚いたけれど、大和役の永野芽郁さん。
見る前は、原作の大和とまったくイメージが違うし、写真や予告を見た限りではあまりかわいくない。
失礼だけど、まったく知らなかったので、どうせイメージが違うなら、もっと興行的にも見込めるような、有名な人にすればいいと思っていた。
でも、映画見たら、最高にかわいくて、モンスター級だった。
原作のキャラよりこっちの方がいいくらいに思った。
たぶん基本的に演技がうまいのと、河合監督の見せ方が素晴らしいからだと思う。
監督一人で決めるわかではないと思うけど、よくこの人を配役したと思って感心した。



この映画の原作は、少女マンガの黄金パターンをみごとにくずしている。
少女マンガの王道といえば、すごくイケメンでなんでもできる男子が、なぜか地味でめだたない女子を好きになる。
当然ライバルがいて、邪魔してきたり、いろいろ誤解したりして、くっつきそうで、くっつかない。
最後は友人の協力等で、くっついて、ハッピーエンドで終わるもの。
この最も重要な部分である、イケメン男子が、おっさんのような、ゴリラのような男子になっているところがすごい。
あと、もっと驚いたのは、ネタバレになるど、最初の方で大和と猛男がくっついてしまうところ。
ここをもっとやらないでどうする?と思ったけど、その後の方が面白かった。
考えてみたら、大和と猛男のくっつくまでの部分は、さすがにあまりおもしろくなりそうもないので、マンガではさらっと流したのかもしれない。
映画では、鈴木亮平さん永野芽郁さん等、キャストの素晴らしさもあって、この王道部分を、しっかり全編でやっていて、なおかつ面白くて、感動させるところがよかった。
<追記>
永野さんこの映画で初めて見た。
原作のキャラもよかったとは思うけど、めちゃくちゃ可愛くて演技うまくて驚いた。
この人は売れると思ったけど、案の定この映画から数年後NHKの朝ドラ女優になった。
相手役の鈴木さんもこの映画の前は、変態仮面とかやっていたけど、だんだん売れ始めて、永野さんと同時期にNHKの大河ドラマの主人公やるようになった。


君に届け  多部未華子(黒沼爽子)



劇場で見ましたが、DVDも持っていて何度か観てます。
自分の高校時代は、映画でいえば「(高校)アフロ田中」というか「ボーイズ・オン・ザ・ラン」みたいな感じだったので、まったく夢の世界です。
普通だと、こんなのありえない、別世界のおとぎ話、もう見ない、となるのだけれど、本作はそうはならなかった。
たぶん登場人物が、すごくさわやかで、いい人ばかりだから、引き込まれて応援したくなるせいだと思う。
元々が、人気少女マンガだから、女性が見る分にはイメージは別として、キャラ的には問題ないのだろうけど、男性が見る場合、問題なのは風早です。
イケメンで女の子にモテモテでは、応援したくなくなるのが普通。
でも風早はまったくいやみがなく、まっすぐで、”さわやか”が服を着て歩いているようなキャラで、おもわず応援したくなりました。
それに期待の若手女優さん総出演みたいな感じで、そちらの方も楽しめました。
多部未華子さんがすごくよかったし、夏菜さんも、連沸美沙子さんもいい。
桐谷美玲さんの役が、悪役と言えば悪役なんだけど、風早が大好きだからしていることなので、とてもかわいい感じです。
原作とはイメージが違うのかもしれないけど、誰しもあったであろう純粋でまっすぐだった時代を思い出して、懐かしくなるような、いい映画だと思います。
<追記>
多部未華子さんは、NHKの朝ドラ『つばさ』を見てからファンになった。
なんとなく昔の薬師丸ひろ子さんに似ていて、いいなと思っていた。
その後、ドラマや映画で出演作をいろいろ見ているけど、これが一番好き。
全く使っていなくて、汚れておらず、新品でピカピカ輝いている感じがいい。
多部さんは汚れ役もけっこうやるけど、基本はこの映画の爽子のイメージだと思う。


ヘルタースケルタ―(2012) 沢尻エリカ(りりこ) 

なんとなく評価が低いので、公開時は見なかったけど、DVDで見てみたらすごい映画だった。
とにかく沢尻エリカさんが最高。
役のイメージと本人のイメージが、これ以上ないくらいに一致している。
ものすごく気合いの入った、ここで終わってもいいくらいの捨て身の演技に感動。
キレイだし、エロいし、すばらしいとしか言いようがない。
アメージングです。
内容的にも、原作は読んでいないけど、女性の本性みたいのものを描いていてけっこう本格的。
木村佳乃さん主演の『おろち』みたいで面白かった。
あくまで個人的印象で、時間的に前後するけど、最近の尼崎事件や、AKBの峰岸みなみさんの丸刈り謝罪映像などを思わせるシーンがあって、非常に興味深かった。
蜷川監督もいい。
この人の映像見ていると、どこがどうとは説明できないけど、スタンリー・キューブリック監督思い出す。(同じ写真家出身のせいか・・・?)
本作の内容も、キューブリック監督が好きそうなストーリーだし、もし生きていたらこんな映画作ったのかな?と思いながら見ていたら、2倍楽しめた。
<追記>
当時、常日頃の態度が悪くて干されていた沢尻エリカさんを起用して、沢尻さんを再ブレイクさせた作品。
やけくそだったのかもしれないけど、脱ぎっぷりも見事だった。
それまでの清楚なイメージも脱ぎ捨てた悪女キャラだった。
この後もテレビドラマの『ファーストクラス』で菜々緒さんと共演して悪女キャラやってた。
そのまま悪女キャラやるのかと思っていたけど、売れたらまた前の幸薄い美女役に戻ってしまった。
沢尻さんは薬で捕まってしまったけど、罪を償ったらまた悪女役で復活してほしい。


おろち 木村佳乃(門前葵・門前一草) 中越典子(門前理沙) 

写真は谷村美月(おろち・佳子)

この映画見たかったんですけど、近くでやってなくて、見に行く時間もとれず見逃してました。
DVDで見たんですが、すごくなつかしかった。小学校の時、楳図先生に凝っている友達がいて、マンガ貸してもらって読みました。
もう内容はほとんど覚えてないけど、やたら怖かった覚えがあります。
小学生の時は、変な顔になるのが、すごく怖かった。 変な顔になって、みんなに嫌われて一人ぼっちになるのが怖かった。
その辺のところを楳図先生はよくわかっていて、顔がくずれる話が多かったような気がします。
また、楳図先生の絵も、全体的に黒い感じで怖かったです。
子供は怖い話が好きだから、怖いと思いながら、読まずにはいられないマンガでした。
大人になった今、映画になったものを見て見ると、子供のときのような部分では怖くないんだけど、別の意味で怖かった。
内容はばかばかしい、ありえないような話なんだけど、これ女性の本質をついているような気がします。(私は男性なので、あくまで外見上の推定ですが・・・)
主人公のおろちは、他人の不幸をのぞくだけのために何千年も生きてるキャラなのに、正義の味方ぶっている。
これって完全に近所のおばさんキャラです。
それに、木村さんと中越さんがすごくうまい、演技に見えません。
これ、ぜったい地で、そのままやってるだろうという感じです。
木村さんもうまいけど、中越さんがうまい、特にラストの方なんて、この人完全に本気だよ、としか思えない。私が映画賞の審査員だったら、主演女優賞木村さん、助演女優賞中越さんにします。
楳図先生が公開時のインタビューで「きれいな人が争うところが怖い」と他人ごとみたいに言っていて、木村さんに「先生が書いたんでしょう?」と突っ込まれてましたが、私も先生と同意見です。
楳図先生は単純に子供を怖がらせるために書いたんだろうけど、映画では、それ以上のものが表現されてる。
何度も見たくなる不思議な作品で、繰り返し何度も見てますが、全然あきない。
映像がすばらしいし、演出もいい、特に音楽がすばらしくて、耳に残って離れないです。
この映画に否定的な方も、多いかと思いますが、私は絶賛します。
<追記>
木村佳乃さんが怒って暴れるシーンがよかった。
女性が怒って暴れるシーンなどあまり見たことがない。
それもそういうイメージの全くない木村さんがやっていたので面白かった。
それを受ける中越典子さんも、何を考えているのかよくわからない怪しい感じが魅力的だった。


チョコレートファイター  ジージャー(ゼン)

文句なく面白かった、すばらしいです。
女性を主人公にしたアクション映画って、容姿中心で、顔やスタイルがいいのはいいんだけど、どうしても格闘シーンが弱くなり、CGやワイヤーでごまかしているのが不満でした。
でもこの映画の格闘シーンでは、全部本当ではないにしろ、本当っぽいところがいい。
特にジージャーの蹴り技は、スピード・キレ・美しさ、どれをとっても満点に近いです。
パンチはあまりなかったけど、これだけ蹴り技のバリエーションを持っていれば、別に気になりません。
しかも、それを乱闘で見せるところがいいと思います。(一対一だと、他の技や、パワーがないと苦しいです。)
そして、あまり武器を使わず、敵を殺さないところもいいです。(武器を使ったら、蹴り技が死んでしまうし、殺したら、蹴り技が見せられない。)
次々と乱闘シーンが出てきて、ジージャーの蹴り技が堪能できます。
「キル・ビル」のまねとか書いてる人いるけど、この映画の場合あまり意味ないと思います。
「キル・ビル」でも「マッハ」でも「アタック・ナンバーハーフ」?でも、どうでもいいような気がします。 基本的にこの映画は、ジージャーの蹴り技と乱闘があれば成り立つと思います。
ただ、後半の「キル・ビル」みたいなところで、日本刀で攻撃してくる敵に対して、意外な物で応戦していたのはすごく面白かった。
見ていてまったく飽きず、一時間半で終わるのはおしいぐらいの映画です。
是非、続編を見たいです。
<追記>
この映画の場合は、女優さんの自信の魅力というよりも、持っている蹴りの技術が素晴らしかった。
ムエタイの技に、女性特有のしなやかさが合わさって、すごく魅力的で見たことないようなアクションになってる。
それに映画の演出のスピードと、流れるような疾走感が素晴らしい。
タイの映画なので、他にはあまり出回っておらず、ジージャーさんの映画はこれの他には1本しか見ていないけど、男性のアクション俳優とダブル主演みたいな映画であまりよくなかった。


TIME/タイム  アマンダ・セイフライド(シルビア・ワイス) 

ライフタイムゲーム。
どんな手を使ってもいいので、ライフタイムを奪い合っていただきます。
途中でライフタイムがゼロになって死んだ人は負けです。
たくさん集めて、生きている人は勝ち。
ライフタイムは、ゲームの途中でもお金の代わりに使うことができます。
尚、ゲームはもう始まっていますので、途中参加の人は状況によって、かなり不利になることがあります。
それではゲームスタート!!
そんな感じで、「ライアーゲーム」のテーマ曲が聞こえてきそうな映画だった。
ただ違うのは、全国民が参加していることと、時には暴力的な手段もアリで、命がかかっているところ。
当然、よりきびしいことになるので、その分映画の内容は面白かった。
この映画を見て、日本の現状と、世界多くの国の現状との違いを考えさせられた。
日本の政治家を見ていると、「これはライアーゲームだ!うそをついて何が悪い?」という感じで、国民からマネーを奪い取ろうとしている。
外国からはバカにされまくっていて、某国からは「外交は子供の遊びではない!」とまで言われる始末。
上がそんな状態だから、民間も外国にやられ放題、とられ放題。
それでも全体的には、まだ余裕があって、マネーとライフタイムはなんとか別になっている。
でも世界の多くの国の大多数の人々は、病気になっても医者にかかれないのはもちろんのこと、貧困、飢餓、暴動、テロ、内戦といろいろたいへんなところが多い。
マネーが十分にあって、皆それなりに暮らしていければ、基本的にこんなことにはならないはずで、マネーの量がライフタイムの長さになってしまっている。
日本は「ライアーゲーム」で、世界の多くの国はこの映画「タイム」のような世界なのだろうと思った。
<追記>
アマンダ・セイフライドさんが、この髪型で、この役柄で、吹替えが当時絶頂期だったAKBの篠田麻里子さんというのは、いい意味で面白すぎる。
だいたいこういう客寄せパンダ的な吹替えは失敗するんだけど、この映画は見事に成功している。
個人的に当時AKBのファンだったからというのもあるのだろうけど、篠田さんのモノマネがすごくうまくて、可愛い外人の女芸人みたいな印象だった。
とくに吹替えはうまくなかったけれど、イメージがぴったり重なって2倍楽しめた。


魔法にかけられて エイミー・アダムス(ジゼル)

この映画の場合、評価とかレビューとか関係なしに、皆さん見に行かれると思いますが、なにも書かないわけにはいかないので、少々感想を書かしていただきます。
一言で言うと、すごくよかったです。
ディズニーの初期のアニメってけっこう好きだったんですが、CG全盛時代で、手書きのものは見られなくなりました。
しかし、この映画には、手書きのアニメが、ちょっとだけではなく、たくさん出てきます。
そして、実写の部分は、ラブコメのようなストーリー展開から、ファンタジーに移行していき、お約束のハッピーエンドに、思わず感動してしまいました。
途中、ミュージカル風の場面も、思ったよりたくさん入っていて、すべてのいいとこ取りになっています。
ファンタジーとかアニメって、現実は違うと思う人もけっこういると思いますが、この映画には「現実は違う」というセリフが、隋所に入っていて、その気持ちも満足させてくれます。
言うことなしです。
私は、吹き替え版で見ましたが、この映画の場合吹き替え版の方が、合っているような気がします。
どんな人が見に行っても必ず楽しめる、すばらしい映画と思います。
<追記>
この映画が素晴らしかったので、エイミーさんはラブコメあるいはファンタジー方面の映画をやってくれるだろうと期待していた。
けれどもこういう映画はこれ一本だけで、後はリアル系の映画ばかりに出演していた。
本格派の女優さんもいいけど、個人的にはキャメロンさんみたいになってほしかったので、残念だった。


メリーに首ったけ  キャメロン・ディアス(メリー)   

私が見たい映画の一つの理想形です。
キャメロンさん、今もきれいだけど、まだ若くて、神のレベルで可愛いです。
キャメロンさんを見ているだけでもかなり楽しめます。
テッド役のベン・スティーラーも最高の演技しています。
映画の最初の方、高校時代に、思いがけなくメリーにプロムに誘われるシーンあたりで、がっちりつかまれて感情移入でき、完全テッドになって見ていました。
その後は、アメリカ映画のコメディーの得意技、下ネタとスラップスティックなギャグ満載で、大笑いできて、テッドの恋のゆくえにハラハラドキドキ、ラストのハッピーエンドで泣かされて、一番最後のギャグで、また笑えました。
パーフェクトです。
でも女性にはお勧めできないかも?
下ネタが多いし、ド派手なキャメロンさんに、感情移入というわけにもいかないと思います。
イケメンと言えば、マッド・ディロンぐらいですが、あまりいい役ではありません。
ラブコメで、多少古い映画ですが、まだ見ていない男性の方でしたら、大推薦したいです。



<追記・ネタバレあり>
後に『グリーンブック』で、アカデミー賞作品賞他をとったファレリー兄弟のギャグセンスに、起爆材としてキャメロンさんが加わっていて水爆並の爆発力がある作品。
下ネタがきつくて、テレビでは放送できないし、たぶん女性にはうけないので、知らない人が多い。
自分もリアルタイムで見たわけではなく、よい作品という話しも聞いていなかったので、名前しか知らなかった。
たまたまDVDで見てみたらもの凄い作品で衝撃的だった。

一番凄いと思ったシーンは、中盤にテッドが探していたメリーに高校時代以来再会して、初めてデートするところ。
かなりの下ネタだけど、友達に絶対に失敗できない初めてのデートでは、一発抜いてからいくものだと言われたテッド(ベン・スティーラー)が一発抜くんだけど、なぜか体液が見つからない。
探しているうちにメリーが来てしまう。
「それ何?左の耳のところ、ヘアージェルでしょう?」と言って自分の前髪につけてしまうところ。
このシーン無茶苦茶凄い。
可愛いし、エロいし、面白いし、笑える。
メリーは気づいていないので、全くいやらしくない一点の曇りもない笑顔。
このシーンの爆発力は凄い。
こんなことやられたらどんな男でもメリーの虜になってしまうと思う。

あと印象に残ったシーンは、前後するけどテッドが高校時代に思いがけずメリーにプロムに誘われるところ。
テッドが「大勢で行くんだろ、僕は運転手役かい?」と言うと、メリーが「違うわ、あなたと私二人だけで行くのよ」というシーン。それまでの流れでに完全にテッドに感情移入しているので、何度見てもなぜか感動する。その後プロムの日、メリーの家にテッドが迎えに行くんだけど、二階からドレスアップしたメリーが階段を降りてくるところがまた最高だった。もう後光がさしてて、女神降臨という感じで、人間とは思えないくらいきれいで凄かった。

それからかなり飛ぶけど、ラストシーン。
テッドがメリーに、メリーの元彼でプロフットボールのスター選手をくっつけて、テッドが泣きながら去っていくところ。
メリーがテッドを呼び止めて「彼はパッカーズよ、私は49ersのファンなの」と言うところ。
頭がよくて、ユーモアのセンスがあって、なおかつ女性にもかかわらず男前。
これでは男は皆メリーに首ったけだよと思った。



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