おはこんばんちは!Push6700の映画評のサイトを見ていただき、ありがとうございました。
このページでは私が最近見た映画の評価・感想を書いています。
以前は、主にgoo映画さんに投稿させてもらっていて、yahoo映画さんに投稿させていただいていたこともありました。
goo映画さんがなくなってからは、主に映画.comさんに投稿させていただいています。
私は、レビューは好き勝手に、自由に書きたいし、そうでなければ書く意味はないと思っています。
しかし、映画関係のサイトは、投稿は無料ですが、ある程度制約があるし、お役立ち度、お気に入りレビュアー数、共感数、閲覧数、投稿数などつけられて、それなりに気になり大変です。
それに、新作、洋画よりも日本映画、特にアニメに関しては、その映画の関係者と思われる人、思い入れの強い人、違う意見の人が多数います。
そのため、好き勝手に、自由にレビュー書いて投稿していると、反撃のレビューを書かれたり、直接批判のコメントを書き込んでくる人もいました。
趣味で書いているので、不愉快な思いをしてまで書く必要はないし、いやならやめればいいのですが、けっこう長く続いている趣味なので、やめるのもおしい。
しかたがないので、ほとんど誰も見ないであろう自分のサイトに書きこんでおき、ほとぼりが冷めたころ、順次投稿したり、しなかったりすることにしました。
他にも、このサイトにはDVD・TVで見た映画・名作だと思う洋画・名作だと思う日本映画・駄作だと思う映画などのページがあります。
また特別編として女優さんが魅力的だと思う映画を集めたページがあります。
どれもあくまで個人的好みで、書きたいことのみ書いているものなのですが、興味がある方は見てみてください。
ちなみに、アフリエイト的なことは一切していませんし、私の文章を引用し"push6700"と検索すると出て来る広告的なページは一切関係ありません。
このサイトをスマホで見ると、被さるように帯の広告が出ますが、それも全く関係ないので完全に無視してください。
高橋文哉さんと桜田ひよりさんがこの映画で日本アカデミー賞の新人賞をとっていたので見てみた。
高橋文哉さんは見たことあるようなないような感じで旧ジャニーズ系の人なんだろうと思っていたら違っていた。
後で調べたら『仮面ライダーゼロワン』の人だった。
ずっと見ていたのに感じが違うから全く気がつかなかった。
『仮面ライダーゼロワン』の頃よりだいぶかっこよくなったような気がする。
埼玉県春日部市出身となっていたけど、春日部にこんなかっこいい人がいたらモテまくって大変だっただろうなと思った。
桜田ひよりさんは『咲 阿知賀編』がよかったので、それ以来注目して見ていた。
『咲 阿知賀編』は2018年の映画で、振り返ってみると「桜エビ〜ず」(現ukka)の水春さん(脱退)とか小倉優香さん(ラジオでやらかして一時消息不明になった)とかが出演していて、ずいぶん昔のような気がする。
今更新人賞でもないような気がするけど、日本アカデミー賞の新人賞を取れたならよかったのかもしれない。
桜田ひよりさんはけっこういろんなドラマや映画に出演していて、中でもマンガ原作物が多かったような気がする。
いろいろ見たけど、ほぼ脇役であまりはまっているような役はなかった。
少女マンガ原作物の恋のライバル役もやっていたような気もするけど、恋のライバル役という感じではなかったので印象に残っていない。
ドラマで『彼女、お借りします。』というのを見ていたけど、プライドが高くてツンツンしている役だったので、全く合わなかった。
桜田さんは演技はうまいんだけど、正直言って、顔が、可愛いんだか可愛くないんだか、整っているんだかいないんだか、よくわからなくて中途半端な感じがする。
だから可愛さが要求されるところに入れるとちょっともの足りないし、普通の人という感じでもないから普通の人の役に入れても違和感がある。
かといってブス役もなかなか難しい。
だから入れるところがないので、全部見ているわけではないけど『咲 阿知賀編』以来はまり役みたいなものは無かったと思う。
でもこの映画は合っていた。
桜田さんはこういう直球系少女マンガ原作の、脇役ではなくて主役が合う。
少女マンガって、地味で目立たないけど実はちょっと可愛いみたいな女の子が主人公で、その子が明らかに可愛い女の子に勝って、学校一かっこいい人気者の男子とくっつくというのが基本だと思う。
その主人公の地味で目立たないけど実はちょっと可愛い女の子という設定は桜田さんにぴったりだった。
けっこうキャリア長くて、マンガ原作ものを多くやっていたのに何でこういうのなかったの?と思った。
映画の内容も『君に届け』みたいな完全な直球ではなくて、昔ながらの他人になりすまして文通するパターンを混ぜていた。
今時、文通とか交換日記とかはないと思ったけど、SNSでなりすましやると炎上したりするし、犯罪っぽくなるからしかたないのかもしれない。
変化を入れた分、ちょっとストーリーが複雑になって、桜田さんの演技力も発揮できたし、男の方もかっこよくてお似合いだったので、本当にぴったりのはまり役だった。
『マイホームヒーロー』は、自分の家族を守るために他人や他人の家族を殺してもいいのかという問題があると思います。
アメリカ映画では家族を守るためなら何でもするという感じで、家族を守るために当然のように他人を殺す人物がよく出てきます。
聞いたことはありませんが、アメリカでは家族を守るためなら他人を殺してもいいという法律があるのかもしれません。
最近の映画では『ジョン・ウィック:コンセクエンス』があります。
娘を人質に取られたドニー・イェンが関係ない友人の真田広之を殺して、ジョン・ウィックも「娘を守るためだ、悪いが死んでもらう」とか言って殺そうとするシーンがあります。
自分の娘を守るためなら関係ない友人を殺してもいいのでしょうか?と疑問に思っていました。
百歩譲って殺していいとしても、関係ない友人ではなく人質にとっている者を殺すべきなのでは?と思っていました。
結局、自分の娘を守るためなら何でもありで、娘を人質にとっている悪人よりも、弱そうな友人を殺すことを選ぶということなのかなと思っていました。
この映画もそういう感じではありますが、主人公は普通のサラリーマンのおじさんで、相手は半グレ集団のヤクザということなので、やむをえない正当防衛という感じが強くて納得できました。
できれば志野や窪をもっと悪くしたり強くしたりして、戦闘シーンを増やし、2人との対決をラストに持ってくる演出が良かったでしょう。
印象的には、志野や窪よりも、立川談春の方が悪者みたいな感じでした。
内容的には、予告を見た段階でなんとなくわかっていましたが、原作の設定とキャラを借りてオリジナルのストーリーを作るパターンでした。
制作したのはだいぶ前なのでしょうが、昨今『セクシー田中さん』問題などが起こる中、コンプラ的にいいのかなという感じがしました。
このパターン自体は以前からよくあるもので、2時間枠の中でまとめるには仕方ないような気がしないでもないです。
原作を読んでテレビドラマも見ていた立場からすると、できれば原作通りにやってほしかったですが、こういうパターンもパラレルワールド的な感覚で見られるので面白いかもしれないと思いました。
実際、最後の方までは面白かったですが、最後が酷かったです。
ネタバレになるので書きませんが、これをやったら終わりということをやりました。
続編はないみたいですから、終わりでいいのかもしれませんが、これをやったら作品自体が成り立たないような気がします。
たぶんこれもコンプラ的に不適切だからということなのかもしれませんが、テレビドラマならいざしらず、映画でコンプラ的に不適切と言い出したらつまらないし、存在意義がなくなります。
このラストにするなら、映画化しないでテレビドラマで終わらせた方が良かったのでは?と思いました。
あと、他にも無理矢理改変しているために、おかしなところがいろいろありますが、ネタバレになるので書きません。
でもキャストで元乃木坂46の齋藤飛鳥さんは明らかにミスキャストだったような気がします。
あの体格で男性と戦って勝てるとは思えないし、可愛すぎてすごく変です。
あの感じで男性だらけの場所を歩いていたら異様だし、絶対に無視はできないと思います。
映画『ゴールデンカムイ』の実写版を観ましたが、非常に面白かったです。
以前に原作を9巻まで読んでいましたが、あまり面白くなかったので9巻で読むのを中断していました。
アニメも制作されていたことは知っていましたが、興味を持てないまま見ることはありませんでした。
最初の印象は、設定は魅力的だが、物語が盛り上がりに欠け、過度に長く感じられるというものでした。
私は食べ物やアイヌ文化にあまり興味がないため、アシリパさんの説明的なセリフは長くても面白みを感じず、むしろ苦痛でした。
しかし、実写映画では制限された時間の中でストーリーを進める必要があるため、そうした部分は削られ、最低限に絞られていました。
また、原作ではあまり興味を引かなかった要素である食べ物やアイヌ文化だけでなく、アクションシーンなど盛り上がる部分も実写の方が迫力があり、原作よりも良かったと感じました。
登場するキャラクターは非常に個性的でありながら、ストーリー自体はかなりリアルで実際の事件が基になっていることや、他の映画やドラマの要素を取り入れている部分もあるため、この作品が実写映画として成功するのは理解できます。
一般的に、原作を実写映画化する際の傾向として、前半は原作通りで後半は異なる展開にするとか、基本的な設定やキャラクターを使用して新たなストーリーを作るといったアプローチが見られますが、この映画ではそういった手法は採用されていませんでした。
短縮されているものの、ほぼ原作通りに制作され、細部にもこだわりが感じられました。
最近の傾向として、続編を前提として原作通りに進め、中途半端な終わり方をしても良いとする映画が増えているように感じます。
ドラマやアニメと異なり、映画は制限された時間内で物語を完結させる必要があり、そのためには原作を無理矢理改変せざるを得ないこともあります。
成功すれば良いですが、失敗することも多く、その結果、原作ファンからの批判も増えています。
逆に、実写映画は時間は短いものの、ドラマやアニメよりも高い制作予算が用意され、大画面で見応えのある映像を作り出すことが可能です。
そのため、できる限り原作に忠実でありながらも、終わりが中途半端でも良いのであれば、続編がある場合はそれを楽しんでもらうか、続編がない場合は原作やアニメを観てもらうというスタンスが取られているように思います。
よくわからなかったけど、見ていて思ったのは小津安二郎監督風の映画だということ。
何も事件らしいことは起こらなくて、何気ない日常を切り取っている。
初めは渋谷にできた先進的な公衆トイレを宣伝する目的だったらしく、見たこともないようなきれいなトイレと東京の街並みがたくさん出てくる。
映像的には日本人よりも外国人に受けそうな感じだった。
内容的には貧乏な普通のおじさんの日常生活みたいなことで、これも外国人受けを狙っている感じだった。
金持ちの生活はどこの国でもだいたい同じような感じになるけど、貧乏な人はその国によってかなり違うと思う。
結局外国の人が見たいのはその国の庶民の生活で、できれば体験してみたいのだろうけど、なかなかできないから映画で見せてあげているということかもしれない。
日本人の普通のおじさんである自分が見ると、自分の生活を映画にされているような気がした。
金持ちで上流階級の人、高度で責任ある仕事をしている人の生活はよくわからないけど、普通のおじさんの生活はこんな感じだと思う。
これは映画の題名のような「パーフェクトデイズ」なのかと聞かれれば、普通のおじさんとしてはパーフェクトデイズだと思う。
でも金持ちで上流階級の人、高度で責任ある仕事をしている別世界の人の生活を考えるとパーフェクトデイズではないのかもしれない。
上を見ればきりがないし、他の世界の人のことはわからない。
上の人でもいいことばかりではなく、それなりに苦しいことや悲しいこともあるんだろうから、結局自分の考え方次第で、自分がパーフェクトデイズだと思えばパーフェクトなんだろうと思う。
何もないような生活でも、結構それなりにいろいろあって、完全に同じ日などそれこそタイムリープしない限りない。
毎日毎日同じことの繰り返しのように見えても、細部はかなり違ってくる。
よくわからないけど人生って、何かしらの目標に向かって毎日繰り返していくことの方じゃなくて、その間に起こっている何かしらの煩わしい雑事というか、問題の方なのではないのかと思う時がある。
この映画の主人公も毎日のルーティンワークというより、毎日起こるイレギュラーなことで喜んだり悲しんだり時には怒ったりする。
この映画の題名を文字通りとらえると、毎日のルーティンワークを完璧にこなして何のイレギュラーもないことみたいな気がするけど、それではつまらないと思う。
毎日起こるイレギュラーなことの方が面白い。
実際それがないとこの映画も面白くないし、イレギュラーがあってこそのパーフェクトデイズなのかもしれない。
ウイッシュを見ましたが、つまらなかったです。
アメリカでヒットしなかった理由がわかりました。
ストーリーは始まったとたんに終わりまで予測できるような単純な設定で、何の捻りもありませんでした。
登場人物もディズニーのステレオタイプのキャラで、こちらも何の特徴もなく、キャラが立っていませんでした。
特に主人公は酷いです。おそらく黒人系でしょうが、外見だけでどうということもない普通のキャラでした。
何か他に特徴があると良かったし、できれば特殊能力的なものが欲しかったです。
ディズニーの100周年記念作品らしく、始まる前のオマケアニメみたいなもので、今までのキャラクターが全員揃って記念撮影をするような場面がありましたが、それが前振りだったのかもしれません。
その後に続く本編は、ディズニーは100年間こんな感じのアニメ映画を作り続けてきたということを伝えたかったのかもしれません。
この感じが基礎中の基礎で、基礎トレーニングは地味でつまらないですが、プレイする上で重要な基礎となりますので、我慢してついてきてくださいといった趣旨だったのかもしれません。
もしくは、この映画を基にしてディズニーランドに新しいアトラクションを作るかもしれないので、よろしくお願いします、といった予告編的な映画だったのかもしれません。
吹き替え版で見ましたが、主人公の吹き替えが元乃木坂46の生田絵梨花だったのが面白かったです。
生田さんも立派な声優さんというか、ミュージカル俳優さんになって、ちょっと感激しました。
アイドルデビューの時から見てきて、IHコンロに卵を直接ぶちまけて卵焼きを作ろうとするような子だったのに、ここまで成長したことに驚きました。
でもデビュー当時から才能はあったみたいで、当時の乃木坂メンバーの中でオーディションをして、『ハンガーゲーム1』のルー役の声優をやっていたのを覚えています。
この映画のテーマ的には全体主義はだめで、自由主義が良いということなのでしょうが、やはりこれも中途半端でよくありません。
子供が見るからかもしれませんが、オブラートに包まれ過ぎてよくわかりません。
はっきりと人々を支配してこき使うために願いを取り上げているような設定にしてくれないと弱いです。
見ている間に、なぜ人々の願いを取り上げているのかよく理解できませんでした。
ディズニー映画だからそんなネガティブな設定はできないということかもしれませんが、結局人民は騙されているので、もう一歩踏み込んでもたいして変わらないと思います。
今までの映画と変わらないと書きましたが、絵的にはちょっと変わっていました。
最近は完全な3DCGで人形が動いているような感じだったのに、微妙ですが手描きの線が入っていました。
『ザ・ファースト・スラムダンク』みたいに大量に書き込んで修正しているという感じではありませんでしたが、簡単な輪郭みたいな線は手描きで入れていました。
『スパイダーマン・アクロス・ザ・ユニバース』もそうだったので、これからは3DCGに手描きの線を入れていくのが主流になっていくのかもしれません。
1作目は原作があったから全く同じようには作れないにしろ、そこそこまとまった映画になったのだろうと思っていた。
続編を作ると聞いて、続きの原作はないから、むりやり原作に寄せるような作りになって、訳が分からない映画になるんだろうと思っていた。
でも実際に見てみたら1作目以上にまとまっていて面白かった。
滅茶苦茶な話なんだけど小ネタは超リアルであるあるになっているし、キャラクターはものすごくデフォルメしているけど、内面的にはこんな感じなんだろうと納得できる。
テーマ的にも差別反対みたいなことで普遍性があっていいと思う。
外見は滅茶苦茶なんだけど、中身は真実をついているという外見と中身がまるで違う映画だと思う。
笑えるコメディーだからといってばかにはできない。
というか逆にすごい表現方法だと思う。
どんなに現実的に見える映画も結局は作り話なんだし、現実的なところからかけ離れているコメディーでも表現方法として認められてもいいと思う。
1作目はブルーリボン賞をとったらしいけど、2作目も素晴らしかったから、1作目と2作目をまとめて、さらに有名な映画賞の作品賞をとっても全く不思議はないと思う。
今回の映画は関西が舞台で、滋賀県が中心になっていた。
関東人だから滋賀県のことは地名と場所くらいしか知らなかった。
アイドルグループ櫻坂46の滋賀県出身の武元唯衣さんが冠番組で滋賀県のことを話していたり、それこそミルクボーイさんの漫才でイメージしていたような程度だった。
関西のことはよくわからないけど、この映画見た感じでは大阪が一番偉くて、その次が京都か兵庫で、和歌山と奈良と滋賀が身分が低い感じなのかな?(知らんけど・・・)。
埼玉のパートは前作と同様にすごくいいところをついていて、自分自身も埼玉県民だけどおかしなところはなかった。
ただ埼玉県を横に横断する路線で、完全に繋がっているものは武蔵野線だけだけど、部分的に横断しているものはある。
でも東武線沿線と西武線沿線は繋がりが悪く、ほとんど分断されているので浦和と大宮みたいに仲間内で争っているというよりもほぼ別世界という感じはする。
東武線沿線(『クレヨンしんちゃん』の春日部方面)の埼玉県民は、池袋行くのは大変なので池袋には行かないと思う。
あと『行田タワー』には驚いた。
埼玉にはタワーはないと思っていた。
実際に見たことはないけど『田んぼアート』はよくニュースで見る。
そういえば田んぼなんだから高いビルなどないだろうし、タワー的なものがなければ見ることができないということに気がつかなかった。
行田といえば『忍城』(映画『のぼうの城』の舞台)と古墳公園くらいしか知らなかった。
地元民でもいろいろ気づくことがあるし、今回関西を舞台にしているから関西のこともわかる。
面白いので他の地方のこともやってほしいような気がした。
『ゴジラ-1.0』を観ました。
『シン・ゴジラ』ではゴジラの動きが制限されていましたが、『ゴジラ-1.0』ではゴジラがかなりアクティブで、それが良かったです。
物語は『ゴジラ』の初代や『シン・ゴジラ』に近い雰囲気で、ゴジラが悪役の怪獣と対決する正義の味方ではなく、人間に敵対する怪物として描かれています。
時代設定は初代よりもやや古いですが、大まかには同じ感じでした。
自衛隊との対決は、着ぐるみ時代や『シン・ゴジラ』などでも見られるものであり、他の怪獣との対決もやり尽くされた印象がありました。
最近のハリウッド版では米軍との戦闘も描かれているため、被らないためには自衛隊が登場する前の終戦直後くらいしかないかもしれません。
もちろん、それ以前にもゴジラはいたかもしれませんが、ゴジラが水爆実験の放射能で爆発的に強くなったという設定があるため、その時代には難しいでしょう。
この時代は山崎監督が得意とする時代であり、『ALWAYS三丁目の夕日』や『永遠の0』、『アルキメデスの大戦』などを手がけているため、十分なノウハウがあり、映像の使いまわしも考えられます。
実際、この映画は初代のゴジラにそれらの要素を加えたような作品でした。
山崎監督の映像は他の監督のものとは異なります。
『シン・ゴジラ』と比較すると、その違いがよく分かります。
『シン・ゴジラ』でゴジラが動かないのは、動かすのが難しく手間がかかるからでしょうが、『ゴジラ-1.0』ではハリウッド映画並みに滑らかな動きで、比べても劣っているとは感じませんでした。
背景も現代ではなく、終戦直後のものであるため、制作は相当難しかったでしょう。
そして、この時期にゴジラ映画に取り組む勇気と自信も素晴らしいと思います。
ハリウッド版ゴジラや『シン・ゴジラ』などが存在するなか、ゴジラ映画に挑戦したい人はあまりいないと考えられます。
山崎監督の作品で一番好きなのは『寄生獣』ですが、あの時も同様の感覚がありました。
ジェームズ・キャメロンが権利を持っていたにもかかわらず取り組まなかったし、その後も他の監督はためらって手がけなかったのに、山崎監督が手を挙げて映像化し、あまりヒットはしなかったものの素晴らしい映画に仕上げました。
ただ、『ゴジラ-1.0』で少し残念だったのはキャストでしょうか?
おそらく山崎監督の他の作品も同様のタイプの俳優を使用していると思いますが、全体的に軽い雰囲気で、この映画には合わないような印象を受けました。
そのため、内容的には重厚なのに感情移入が難しいと感じました。
ハリウッド版ゴジラの渡辺謙さんのような、もう少ししっかりした印象の俳優を起用すれば、物語全体も引き締まり、人間ドラマも盛り上がったのではないかと思います。
原作を読んでみましたが、映画化の話を聞いてから読み始めました。
ところが、原作自体も非常に面白かったです。
ヤンキーもののマンガというと、少女マンガと同じように、一定のパターンがあり、似たような展開が多い印象があります。
しかし、『Gメン』は独特の要素が取り入れられていると感じました。
不良男子高校が四つの女子高校に囲まれているという設定は変わっており、通常の喧嘩や友情の要素に加えて、ラブコメがかなり大きな部分を占めているのが特徴です。
通常のヤンキーものにも同じ要素は存在しますが、しばしば相手は特定の女の子に絞られます。
それに対して、『Gメン』の主人公である門松勝太は喧嘩は強いものの、女性関係ではうまくいかないという設定です。
そのため、物語の結末では彼が失恋する展開があります。
通常ならば、その後の展開が難しいところですが、彼女は同じ学校ではなく、近隣にある四つの女子高校のどこかの生徒という設定なので、失恋後の関係性を気にする必要がありません。
それに、これらの女子高校もそれぞれ独自の校風を持っており、さまざまなタイプの女の子たちが登場するため、物語の展開が広がり、より面白さが増しています。
実写映画版もこの特徴を期待していましたが、2時間の枠では難しい部分もあったのか、その点に工夫が凝らされているように感じました。
映画オリジナルのキャラクターを導入しながら、原作の雰囲気を損なわずにうまくストーリーを展開していた点が良かったです。
その他の部分は、原作マンガと大体同じだったと思います。
多くの要素を効果的なペースで盛り込んでいる一方、詰め込み過ぎ感はなく、まとまりがありました。
ギャグ的な台詞も原作と比べて増減はありましたが、過剰な滑りまくり感はなく、程よく笑わせてくれました。
アクションシーンも特別驚くほどのものではありませんでしたが、違和感なく映像化されていたと思います。
唯一の残念な点は、やはり原作マンガの魅力的なラブコメ要素が劣化してしまったことです。
恒松裕理さん演じるレディースチームのキャラクターが映画オリジナルで、そのキャラが作品に組み込まれてはいるものの、肝心の個性が少し欠けている印象でした。
恒松さん自体は可愛らしいですが、どこか引っかかりのない印象で、微妙な存在感でした。
一方で、先生役の吉岡里帆さんは素晴らしい演技で、原作キャラ以上に魅力を引き出していました。
おそらく、ほとんどが映画オリジナルの台詞やアドリブだと思いますが、その演技力によって作品を盛り上げていました。
さらに、高良健吾さんも原作キャラを上回るかっこよさと演技力を見せており、観ていて飽きませんでした。
田中圭さんと尾上松也さんも出演していましたが、演技は怪演と言えるものでした。
ただし、彼らのイメージと物語の世界観との調和には少し違和感がありました。
総じて、映画全体としては面白く、きちんとした終わり方で締めくくられており、もし続編が制作されるのであれば楽しみです。
バービー人形は昔から存在してはいましたが、日本人の中でバービー人形で遊んだことのある人はほとんどいないと思います。
日本ではリカちゃん人形が主流ですよね。
バービー人形についての話題が出ても、多くの日本人には理解されにくく、興味を引かないかもしれません。
主演のマーゴット・ロビーがバービー人形に似ているかどうかよくわからなかったですし、あまり可愛らしいとは思えず、さらにケンなどのキャラクターについてはなおさらです。
キャラクター的には盛り上がりに欠けているように感じました。
内容的には『魔法にかけられて』のような要素を期待していたのですが、予想と異なり、どうも理解しがたい女性差別に対するメッセージが含まれていました。
女性差別はもちろん反対ですが、同時に男性差別や伝統的な男性らしさに対する期待もなくしてほしいと思います。
アメリカの状況はわかりませんが、日本では女性が出世や社会での成功を追求しなければ、比較的平等な環境で生きていけるのではないかと思います。
この映画でも同様に女性差別を許さない姿勢が描かれていますが、一方で男性に対する差別的な表現は許容されるというのは矛盾しているように感じます。
こうした点がフェミニズムの奇妙な部分であり、自身の主張は通す一方で、同じことを男性に対して行うことは許容されるというのは筋が通らないと思います。
映画の中では男性に洗脳されていた女性が、男性からの期待に疑問を呈し、反抗するシーンが描かれています。
しかし、男性もまた女性から期待されることがあり、同じように反抗すればどうなるのかと考えさせられます。
こうした対立が続けば、結局互いに遠ざかり、それぞれが自分勝手に生きることになるでしょう。
コメディ映画であれば面白ければ何でもありだと思いますが、この映画は個人的には面白みを感じませんでしたので、戸惑いを感じました。
ただし、最終的には対立を乗り越えてお互いが一緒になる結末を期待していましたが、実際にはそれは実現せず、物語は最後まで平行線のまま終わってしまいました。
このような混沌としたコメディ映画であっても、これはちょっと納得いかない展開だなと思いました。
ラストシーンも不思議で、物語とはあまり関係のない場面であり、時間的にも飛ばされすぎており、続編への導入というわけでもないように感じました。
おそらく推測ですが、コメディ映画の奇想天外な展開があまりにも混乱したため、最後だけでもきれいに終わらせたいという意図があったのかもしれません。
また、中東での上映禁止についても、なんとなく理由が理解できる気がしました。
いろいろ見たい映画があってどれを見ようか迷った。
でも結局コスパでこれを選んだ。
パート1で続編もあるようだけど、すごいお金をかけていて、1本では回収できないから分けると思うので納得できる。
むしろお金のかかったアクションシーンがとくさん見られるからその方がよいとさえ言える。
その点日本映画の場合はせこい映画を1時間ちょっとで切って前編、後編に分けたりするのが納得できない。
『東京リベンジャーズ2』は前編を見たけど、それでいやになって後編は見ないことにした。
同じような感じで分けている『キングダム』の場合は微妙かもしれない。
ハリウッド映画と比べれば微々たるものだけど、日本映画にしてはお金をかけているし、長い原作をシリーズものとして続けていくためには、しょうがないという感じがしないでもない。
でもコスパで選ぶと、この映画の台詞みたいに「何か大切なものを失くすような気がする。」という感じで少し空しくなった。
コスパ、コスパと言うなら、映画など無駄のかたまりだから、見ない方がコスパもタイパもいいと思う。
コスパ、タイパも重要だとは思うけど、言いすぎると何も無くなって、究極的には死ぬのが一番コスパもタイパもいいようなことになっていくような気がする。
内容的にはこういう映画の定番だけど、世界を滅ぼすか支配するアイテムをめぐって情報戦、争奪戦を繰り広げるみたいな感じだった。
いつも通り、ストーリーなど有って無きが如しで、書いてもネタばれにもならないと思う。
結局、お金のかかったアクションを楽しめるかどうかだけが問題になってくる。
映画の初めの方のローマでのカーチェイスは面白かったけど、最近みた『ワイルドスピード ファイヤーブースト』の方がよかったような気がした。
後半の列車での戦いがメインの部分だったけど、ここはかなり盛り上がっておもしろかった。
特にバイクで崖から飛び降りてパラシュートで乗り込むところはすごかった。
トム・クルーズ自身が飛ぶところはCGを使わずに何回も飛んで撮影したらしいけど信じられない仕上がりだった(ただ列車に乗り込むのに、なんでそんなにド派手なことしなければならないの?という感じはしたけど・・・)。
でもトム・クルーズはすごい、全然年を取らない。
とても61歳とは思えない。若い女優さんと並んでも全く違和感がないし、イケメン的な態度も全くいやみがない。
不老不死の薬でも飲んでいるのかもしれない。
女優さんの方は実際に若いのだろうけど、メインの3人共可愛くてよかった。
この映画の場合女優さんが出てくる必然性はないけど、映像が華やかになるし、トム・クルーズの相手役がいるし、組合的な人種的なものもあるんだろうからいいのかなと思った。
あとテーマ曲が有名で変わらないのもいいと思う。
ドラマみたいに冒頭でテーマ曲が流れると一気に『ミッションインポッシブル』の世界に入れるのがいい。
終わりも同じ曲だから、「終わった、今回も面白かった」といろいろ思い出せるのがいい。
前編だと最後がなんとなく中途半端で、期待を持たせながら終わるのが多いけど、完全ではないにしろちゃんと決着をつけて一本でまとまっていて、後を引かないのもよかった。
あと最初のシーンでトム・クルーズが「ゴルゴ13」みたいな感じで登場して、ドラマの『スパイ大作戦』の頃みたいなカセットテープ(もしかしたらオリジナルはオープンリールだったかも?)で指令を受けて、そのテープが消滅するところも微妙に面白かった。
シリーズ全部見てるけど、カセットテープはなかったような気がする。
でもドラマの『スパイ大作戦』はちょっと見たことがあるけど、日本の『コンフィデンスマンJP』みたいなものだったのに、そのリメイク版がこれだけ続いて、しかも大掛かりになり、『007』シリーズみたいになったというのもあまり見たことがなくて面白いと思う。
ワイルドスピードシリーズはたぶん全作品見ていると思うけど、そんなにファンというわけでもないのでほとんど覚えていない。
なんとなく覚えているのは『メガマックス』と『東京ドリフト』くらい。
今回の『ファイヤーブースト』見ていたら、いきなり事故で亡くなったポール・ウォーカー出てきて、盗んだ金庫を車で引っ張って、それを敵にぶつけて戦うという『メガマックス』の名シーンが入っていて驚いた。
あれはほぼ全作品を忘れている自分でも覚えていて、たぶんシリーズ屈指の名シーンだと思う。
今回の『ファイヤーブースト』は『メガマックス』でやられた人の息子が復讐しにくる話だった。
それに加えて、さすがに最後だけあっていままで登場したキャラが次々と出てきた。
でもやっぱりあまり覚えていなくて、わかったのはブルース・ウィリスと最後にちょっとだけ出てきたドウェイン・ジョンソンくらい。
特に女性の方がよくわからなくて、シャリーズ・セロンが出てきても、なんかこの人シャリーズ・セロンに似てるけど、誰だったけな?というレベルで敵か味方かもわからなかった。
シリーズのファンで何度も見ているならもっと覚えているのかもしれないけど、ちょっと見たくらいの人はこんなもんだと思う。
特に白人の人は皆同じ顔に見えるから、個性が強い人意外は印象に残らない。
日本人だったらもっと覚えていたかもしれない。
『東京ドリフト』に出ていた妻夫木聡さんや北川景子さんはちょい役だったけど強烈に覚えている。
できれば次の作品に出してほしい。
でもこのシリーズは続きもののようで続きものではないし、ストーリーもあるようでなくてひたすらご都合主義。
結局ストーリーもテーマもあってなきがごとしで、別に関係ないのかもしれない。
役柄はわかった方がいいのかもしれないけど、出演者は有名な人ばかりだから、別の映画と絡めて勝手にキャラづけして自分なりに楽しむのもありかもしれない。
とにかく主役は他の映画を凌駕するカーアクションだからカーアクションが見られればいいし、細かいことは気にしないでひたすらカーアクションを楽しめればいいと思った。
今回のカーアクションは最後だけにシリーズでやったことのあるやつは全部突っ込むみたいな感じですごかった。
個人的にお気に入りなのは最初の方だけど、高性能爆弾が入った鉄球がローマの町を壊しながら転がっていくのを、ワイルドスピードのメンバーが車やバイクで止めようとするところ。
単なる初めの方の導入部分みたいなところで、特に感動するところではないんだけど、すごいシーンの連続になんか感動して泣けてきた。
その部分だけでもお金を払って見る価値があると思う。
この映画は前編で、いいところで終わってしまい、後編、もしかしたら中編もあるのかもしれないけど、お金を損した気にはならなかった。
元々ストーリーなどあまり関係ないし、前編だけで終わったとしても個人的には十分満足だった。
でも最近の映画で考えると『東京リベンジャーズ』も前編と後編に別れていて、後編見てみないとなんとも言えないけど、前編だけだとお金返せレベルだった。
お金返せだけではなくて、『ファイヤーブースト』と比べてコスパを考えたら、『東京リベンジャーズ』の前編は絶対に犯罪レベルだと思う。